この身体には肉体という実があると同時に、精神というなんとも掴みどころのないものが同居しています。現代においてどちらも拗らせている場合、どっちを先にほぐせば良いか僕なりの考えを話したいと思います。
肉体と精神。
この身体の両輪であり、表と裏であり、陰と陽でもある切っても切れない関係のもの。
療術家として一個の人をみたときに、どちらか片方だけ拗れている人は稀だと感じます。
大小の差はあれど、大概はどちらも関係しながら滞りなどがあるもの。
一つだけ強く思うことは、肉体も精神も放っておいて勝手に良くなるものではないと思っています。
何らかの形で滞りと呼ばれるモノを排出した方が良いと考えます。
ではその考えの下では肉体と精神のどっちからほぐす方が良いか?というと肉体からほぐす方をお勧めします。
なぜならば心・精神のしがらみは中々取ることが難しい事が多いです。
原因としては、子供の頃の環境、家庭や社会との軋轢、そして原因不明のもの等々。
そこから肉体に及ぶ影響は多く、全てを解決するにはまた時間も要するでしょう。
反対に肉体に関しては、もちろん程度の大小はありますが物理的な理由で滞っていることが多いです。
精神に比べて比較的改善しやすい。
そう感じます。
肉体が健全になれば、生きる力が蘇りす。
活力が戻り、呼吸が深くなれば、精神も安定しやすくなるでしょう。
先ずは肉体から。
持論ですが、大概の問題は肉体から解決するとスムーズにいきます。
強制的に肉体を疲れさせる。
運動、食事そして睡眠。
これで万事解決です。
それでもダメなら周りに助けを求めるのも一つの手です。
ここは優しい世界なので、誰かが助けてくれると思いますよ。