人生論

自身の旗を掲げる

もし、あなたの内に、まだ見ぬ可能性や、心から望む生き方への静かな熱意があるのなら、それは、あなた自身の旗を掲げる時が来た、という内なる声なのかもしれません。

わたしは、その旗が、あなたの人生を導く確かな目印となることを願っています。

わたしは、日々、「立つ」という行為を深めています。21年もの長い歳月をかけ、毎日一時間以上、ただ立ち続けること。これは、単なる身体の鍛錬ではありません。

それは、わたし自身の内側に深く潜り、生命の根源と向き合う、静かで、しかし揺るぎない時間でした。

この実践の中で見えてきたものが、「一日一立(いちにちひとたち)」という、わたしの教えの礎です。

この教えが何よりも大切にしているのは、「肚(はら)」の存在です。

私たちは、ともすれば頭でばかり物事を考え、行動しがちです。

しかし、「肚」とは、生命の火を宿し、心と身体、そして生きる全てを統合する、まさにご自身の中心です。

この「肚」が整う時、私たちは本来持つ力を取り戻し、心は穏やかさを知り、やがて、その方の生き方そのものが、確かな一本の芯を持つようになるのです。

「一日一立」は、ただ姿勢を正す技術ではありません。それは、日々の立ち姿を通して、ご自身の内なる声に耳を傾け、自らの「肚」と深く向き合う、静かな対話の時間です。

この対話こそが、不要なものを手放し、本当に大切なもの、あなた自身の「旗」に描かれるべき本質を見極める智慧を育みます。

そうして心身が整った時、何事にも動じない、あなた自身の確かな存在が、そこに現れるでしょう。

今日、この瞬間から、あなた自身の「肚」を感じてみてください。

そして、静かに、あなたの「旗」を心の中に掲げてみましょう。そこから、あなただけの、本当の生き方が始まるのだと、わたしは感じています。

立芯《旅する姿勢家》

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