秘伝とは、特定の人にしか伝授しない武術おける奥義などのことをいうようです。それを公開する、もう少し踏み込んで話すとしたらそれを全員に会得させたいと思っています。今回はこんなことについて書いてみたいと思います。
特定の人にしか伝授しないと言われる秘伝。
そもそも秘伝とはどの様なものなのでしょうか?
ジャンルや流派や用途によって様々であるとは思いますが、一つには誰しもが気付いていない身体の操作や活用法があります。
それが人にとってより良いモノであれば特定の人だけに伝えるよりも、必要な人には全てを伝えたいと考えることはおかしいでしょうか。
また特定の人にだけというところにも引っ掛かります。
特定の人とは?
一子相伝であれば、自分の子供の中の1人だけ伝えるものです。
歌舞伎の世界や、武術の世界などでもよく聞く話です。
少し範囲を拡げれば、一族や仲間内などにはなりますがその範囲内でしか伝えないルール。
この様な事象は様々な社会で行なっているものだと思います。
それも極々自然に。
その秘密に価値があればあるほど、自分もしくは自分の周りのみに留めておきたい。
そんなところもあるでしょう。
もしくは、
苦労して苦労して得たものをそんな簡単に他人に渡すことは割りに合わないというところでしょうか。
誰にでも伝えるのは危険過ぎるというものも確かに存在します。
しかし、包丁と一緒で最終的には使う人次第。
その秘伝を持っている人が、俗にいう悪ということも考えられます。
であるならば、それに対抗する方法も持たなくてはいけません。
生き死にの世界や、ビジネスの世界などの厳しい世界では秘匿することは十二分に理解出来ます。
一つの漏洩が他に影響を及ぼすことが大きいからです。
しかし、人間として生きていく上での身体の秘密、ということに限定すればどうでしょうか。
そこに隠す理由が僕には見つかりません。
健康は強さであり、
健康は美でもある。
健康とは、病気をせずにただ生きていることだけではありません。
日々、
呼吸を深く、
身体が心地良く動き、
やりたいことや好きなことを存分に享受出来る状態のことをいいます。
そうなって欲しくない理由がありません。
その状態でいて、初めて人生を謳歌しているといえるのではないかとも思えます。
身体の秘密とは。
普段何気なく使用させてもらっているこの身体。
この身体を、0から研究に研究し尽くした人達が存在しました。
どうすれば、
身体が楽になるのか。
身体が怪我をしないのか。
身体が力を発揮するのか。
どうすれば
身体が喜ぶのか。
この感覚や技術を体系にしてまとめた人達がいました。
例えば何百年も前から存続する武術の世界。
人を殺すだけではなく、人を活かすという側面もある非常に価値のある伝承。
そして、
それは一部の人のみで共有している世界が存在します。
今ある身体を活かすこの秘伝といわれるものを、求めている全ての人に伝授しようと思うことが僕のやりたいことです。
周りの人が健康になればなるほど、
周り人が楽しく活発であればあるほど、
自分の人生が楽しくなりそうな気がしてなりません。
多分これはエゴだとは思います。
けれども
それをいらない人がいてもいいし、それを知りたいという人もいるかも知れません。
ただ欲している人がいたとしてそれを伝えないことは、せっかくこの同じ時代に生まれた者同士として勿体ない気がするのです。
良いものはシェアする時代。
皆が活発に好きなことに勤しむ時代。
その一助になれば嬉しい限りです。