前回の「縮んだ後は、爆発する」の続きを書いてみたいと思います。
爆発したような力と表現したものは、縮みきったあとと伸びきったあとの解放した大きな力のことを言います。
発生するものは要は運動エネルギーのことです。
それを身体で連続して途切れさせずに行う方法があります。
それは、逆の爆発を交互に行うこと。
言葉で言えば、ただこれだけのことになります。
100から100に動いた後の、次の100に至るその繋ぎ目にコツがあります。
出しきると同時に始める。
終わりは始まり。始まりは終わり。
ということは、
始まりは何かの動作の終わりということでその逆も然りです。
これが分かれば、ずっと連続して動き続けることが出来ます。
動きが途切れない。
文字通り流れるような動きになり、その精度は幾らでも上げていけます。
その感覚の味わい方としては、早く動くとその繋がりが見えなくなりやすいので、最初はゆっくりと動くことから始めると良いでしょう。
ゆっくり途切れずに動けるようになれば、早くしても途切れないもの。
途切れているか途切れていないかの基準は自分の身体の中にある感覚のみ。
まるで分からなければ、
分かる人に途切れる感覚と途切れない感覚の違いを体感させてもらうと一発で分かります。
各筋肉に力みがあっては出来ず、精神的な緊張も途切れる原因の一つとなります。
この運動を途切れさせないことにより、よりエネルギー効率がよく、フル稼働しても疲れる運動になりにくいものです。
全力で動き続けるという表現でも良いかもしれません。
ここでいう全力とは、息が切れるような動きのことではなく、最大のエネルギーを発揮できる動きのことをいいます。
最大エネルギーを発揮するから身体が疲れたり動かなくなるということとはまた別次元の話。
疲れてしまう全力は、無駄な力を入れて動くからかなり疲れます。
疲れずに大きいエネルギーを発揮する動きは存在します。
楽に力強い。
こんな良いものは他にはありません。
人間なので永久に動き続けることはもちろん出来ませんが、効率のいい動きを身に付けることは健康にも繋がります。
まずはそんな世界があることを、知ることが初めの第一歩。
それを得るための方法は、世界中に五万と存在していると思います。
その一つとして大和の姿勢というものもあります。
ブレない身体を作ってからのブレない動きへの発展。
偶然ではなく、必然を発見するもの。
自分自身の身体の動きを
静かに見つめ直す。
誰もが全てを既に持っています。
元からある輝ける原石にこれからも光を当てていきたいと思います。