つま先重心の勧め

何事においても準備が整っている状態というものが望ましいです。

ヒトが動作するにあたり、重心の位置はとても重要です。

常にどの位置にあるかによって俊敏に動けるかが大幅に変わるからです。

その一つがつま先重心になります。

野球の守備で、バッターが打つ瞬間に全野手がいつでも動けるようするあの体勢。

テニスでもバスケでも瞬発的に動く必要がある場面では、皆一様につま先重心になります。

なぜか？

踵重心ではいざという時に瞬時に動けないからです。

ましてや闘いに関しては言わずもがなです。

護身という目線でもいつでも対応出来ることは望ましく、いついかなる時にでも対応可能な身体は必須になります。

ただし

つま先重心だけしておけば全て完全かというとそうではありません。

基本的につま先重心にすると緊張する部位が多々発生します。

このままではただ立つ事だけでも大変な気がしますが

ここに武術の智慧が存在します。

つま先重心のそのままで、全身の緊張を取り全てを繋げて素早く動ける姿勢というものが存在します。

1日や1週間や1ヶ月などでは手に入れられない姿勢。

だからこそそれを手に入れることには途轍もない価値があります。

そしてスポーツ家でも武術家でも超一流の方々はそれを普通にこなしています。

それに気付くか気付かないかはそれを実証している人に出会えるかどうか。

つま先に重心が乗りつつも身体が緩むそのバランスを探ってみて下さい。

立芯《旅する姿勢家》

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筋（すじ）を鍛える