イメージが出来なければ手が止まる

昔から運動神経が良いと言われることが多かったですが、実はそれが自分ではあまりピンときていませんでした。しかし、運動が苦手な人たちと話すうちに、ひとつ大きな気づきがありました。

僕は言われたことをすぐに実行に移せるタイプでしたが、その理由は「イメージ」が頭の中で明確に浮かんでいたからなんです。具体的なビジョンが見えると、自然とそれを身体に落とし込める。手本があると、さらにそのプロセスはスムーズになります。

ただ、イメージが湧かないことは、まるで手も足も出ない。ゼロの状態からは、何も始められません。だからこそ、実際に見せてもらったり体感することがとても重要だと思います。

時には、指導者が曖昧な指導をしてくることもありました。「こうすればいいんじゃないか？」という漠然とした教えです。でも、それが本当に効果的な技術かどうかもわからない。そういう時こそ、しっかりとイメージを持てるかどうかが大事なんだと感じました。

この「イメージ力」は、経験を重ねるほどに強化され、はっきりとした道筋が見えてくるものです。最初はぼんやりしていても、繰り返すことでしっかり形になります。

日々、何をすればこの力を磨けるのかを考えると、やはり本物を体験することが重要だと思います。イメージを豊かにするために、本や映画で知識を広げたり、初めての体験に挑戦することも効果的です。そして、できる限り「本物」を見る、感じること。実際に体感する経験が、イメージを深め、技術を引き出す大きな助けになります。

どんな偉大な人物も、同じ人間です。彼らができるなら、自分にだってできる。そう信じることから始めれば、どんな挑戦にも向かっていけます。

結果は自然とついてくるもの。イメージが鮮明になるほど、その先の道が見えてくるはずです。

伝える側として、このことを忘れず、これからも自分のベストを尽くしていきたいと思います。

立芯《旅する姿勢家》

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