数字を見ると、気持ちがざわつくことがあります。
売上、フォロワー数、体重、体脂肪率、アクセス数…。
どれも現実を映す「鏡」のようなものである一方で、ときに感情を乱す「刺」になることもあります。
だからこそ、わたしはこの言葉を大切にしています。
「数字と感情は引き離す」
これは、経営でも武術でも、姿勢でも、共通して必要な在り方です。
たとえば、稽古で「何分立ったか」「何回やったか」を記録するのは良いことです。
でも、その数字が少ないと「自分はだめだ」と思ってしまったり、
多いからといって「やった気になる」と気が緩んだりしては、数字に感情が引っ張られ、軸がぶれてしまいます。
数字は、あくまで現象の一部。
冷静に受け止め、改善の材料にするための道具であり、感情を振り回されるための材料ではありません。
感情は、もっと別の場所にあるものです。
「どう在りたいか」
「なぜそれをやるのか」
「誰のためにそれを続けているのか」
数字では測れない動機や想いを、静かに抱いていればいい。
数字は見る。
感情は聴く。
その距離感が、わたしにはちょうどよいのです。
特に現代のように、結果や見た目ばかりが先行する時代には、この“引き離し”の感覚を持つことが、自分を守る術になると感じています。
数字は必要です。
でも、それがすべてではない。
自分を測るものさしは、いつでも「自分の内側」に置いておきたい。
わたしは今日も、静かにそう願いながら、立ち続けています。
立芯《旅する姿勢家》
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