人生論

知識の人と行動の人

世の中には、「知っている人」と「やっている人」がいます。

どちらが優れているという話ではありません。

ただ、その違いは、時間が経つほどに明確になっていくものだと感じています。

知識の人は、たくさんの情報を持っています。

理論や方法、成功例や失敗例まで、あらゆる知識に通じていることもあります。

けれど、知っているだけでは、身体も、信頼も、動き出しません。

一方で、行動の人は、知識の量は少なくても、実際に動いています。

言葉よりも、姿勢や振る舞いに芯があります。

そして何より、「この人はやっている」と感じられることが、

人の心を動かし、信頼へとつながっていくのです。

わたし自身、知識で語っていた時期があります。

たしかに言葉には説得力がありました。

けれど、どこか浅く、表面的だったことにも気づいていました。

立ち続けるという行動を重ねるなかで、

言葉の質が変わり、関わり方が変わり、

何より、自分の“在り方”そのものが変わっていきました。

武術の世界でも同じです。

型をどれだけ知っていても、動かなければ意味がない。

そして、動いた経験こそが、次の感覚を生み、

それがまた他者への伝え方にも表れてくるのです。

だからわたしは、行動の人を信頼します。

静かに続けている人。

語るよりも先に、まず自分が実践している人。

その在り方に、深く揺るがない芯を感じるからです。

知っていることは、種です。

行っていることは、根です。

どちらも大切ですが、

根のない種は、風に吹かれて散っていきます。

根があるからこそ、種は芽を出し、実をつけていく。

あなたの言葉や思いが、行動という根をもって地につながっていくことを願っています。

立芯《旅する姿勢家》

 

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あなたの一歩が、信頼という静かな力になっていきますように。