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気が通る

一昔前に「気」という話をすると、かなり怪しまれたことを今でも思い出します。しかし近年、このような「気」という説明をしたときに、かなりの方に受け入れてもらいやすく、またとても伝えやすくなったなと日々感じます。

僕が伝える「立つ」ということの時にも、腕の上げ方を独特な上げ方にしてもらうのですが、その時にある箇所をほんの少し形にはめるだけで、腕の内外にふわっと力が通るような感覚になる方法があります。

その時に、腕に力が入るのではなく「繋がる」、もっと言うと「気が通ったような感覚」と言うと、確かにそういう感覚だということで感想をいただきます。

そして、あまりその言葉にとらわれすぎないことも一つのコツになります。

なぜならば、「気とは何ぞや」ということをいくら考えて調べたとしても、人によって解釈が違ったり、自分自身の感覚を表現するときにその言葉を使っても、人によって感じ方などが違ったりするために、絶対的な答えというものはないと考えるからです。

ただ、自身の感覚を人に伝えたりするときに、あまり言葉を絞って伝えるということにも、伝える側は警戒をしなければならないと考えます。なぜならば、同じ言葉を使っていたとしても、相手がその言葉をどう解釈するかによって、違うものがそのまま伝わることがあるからです。

「白」といったものを「白」、「黒」といったものを「黒」。まずはそう受け取ることが、一番最初に行ってほしいことです。その一つ一つに引っかかり、その一つ一つを理解しようとするのであれば、膨大な情報量のある身体であったり、この身体操作であるものを受け取るには、一生の時間をかけたとしても間に合わないと感じます。

言葉や感覚で伝えようとしたとき、「そのときには分からなくても大丈夫です」といつも言っています。「いつか分かればいい」というものと、自分の身体が腑に落ちたときには、「そういう表現で言ってたんだ」ということが後から分かるようになることが多々あるからです。

この「気」という表現もあまり深く考えず、「そういう感じのものがあるんだな」くらいの感覚で捉えてもらえると、本当にその気が身体を巡り始めたときに、驚くほどの発見があると思います。

「気が通る」

それは健康的であり、快活な身体を表現する上で、理想的な感覚です。

ぜひ「気が通る身体」を目指して、日々過ごすようにしてみてください。

あなたの日常が、少しでも深く、芯のあるものになりますように。

立芯《旅する姿勢家》

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