どこの世界でも同じことが言われているような気がしますが、僕自身の講座の中でも、初級と中級では伝える密度、もう少し簡単に言えば言葉を変えてお伝えしています。
それはなぜかというと、当然ながら習熟度に差があるからです。一番初級の最初の方から、細かい注意事項や感覚的な守るべきルールを伝えたとしても、伝わらないことはもとより、その時点での解釈によって間違って伝わってしまうことをとても危惧しているからです。
そのため、一番最初の段階では「大体でOKです」という言葉を多用するようにしています。
これは本当のことや本質を言っていないということではありません。「この範囲からこの範囲の中であれば、最終的に到達する目的地にたどり着く」という僕自身の基準のもと、その範囲内であればOKということにしています。
この考え方はとても重要です。最初から細い道のみを指定して進めていくと、「見えない」「できない」「わからない」ということになり、目的地にたどり着くこと自体が難しくなります。僕自身の経験からも、そう感じています。
大事なのは二点です。
一つは、最終的にどんなところにたどり着くかという方向性を、一番最初から指し示すこと。
もう一つは、その方向に向かうために、今の段階で必要なものはこれだということを、大体の形で伝えることです。
特に初心者の方には、これを大切に伝えるようにしています。
まずは進んでみないとわからない。わからなくても大体で進んでいればOKということで積み重ねていく。そうすると、いつの間にかその位置からは前に進んでいくことになります。その面白さと、身体が変化していく喜びが加わって、本当の本筋に近づいていく。これが、僕の講座で行っている流れです。
抽象から具体へ。これが、初級と中級で伝え方を変える本来の意味です。
どれだけ難しいことを語ろうと、言葉を尽くそうとも、伝わらなければ意味がありません。そして最終的にそこにたどり着くことができるならば、表現はどんなものでも良い。
これからも受講生の方々に限りなく寄り添いながら、伝えていきたいと思います。
好きなことを、一生。
今日の一立(ひとたち)が、その入口です。
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