多くの人は成長過程において、いきなり正しくなろうとします。正解を知ろうとするということですね。
知識や答えとしてあるものは世の中にはたくさんありますが、それを知ったからといって、自分自身がそれができるか、そうなるかというと、僕はそうではないと考えます。
特に何かを習おうとするとき、答え、もしくはそれに近い近道を質問したり希望したりすることはよくないでしょうか?
これは伝える側になってよくわかったことなのですが、そういった方に限って、正解を言ったとしても、その正解を正解のままに受け取ってもらえないことがよくあるなということがわかりました。例えば「答えは A です」と言うと、「答えは B なんですね」と聞かれます。
「違います、A です」と答えたら、今度は「C なんですね」と言われる。そういった会話になることが多いなと感じます。
それはなぜそうなるのかと想像すると、今までの自分自身の生まれてきた歴史や経験、体験、常識というフィルターを通して、こちらが伝えた「A」という文字を受け取っているからではないでしょうか。
理解できないものであればあるほど、自分自身の言葉や感覚で表そうとしてしまい、その「A」をそのまま受け取ることがなかなか難しい、という現実があるのではと思っています。
最終的に誰もが目的とするところは、「答えにより近づいていくこと」だと思います。
その方向性や受け取り方の感覚、そして成長する速さの本質を表現するなら、「少しずつ正しくなっていく」という言葉が一番腑に落ちます。
今の現状を全肯定してしまうと、そこからの成長はなかなか見込めません。逆に、「今の状態から全く進んでいない、進めない」と思い込んでしまうのも、現状維持や衰退の一途をたどってしまいがちです。
今はまだ理解できなくとも、新しく「A」というものを習ったときに「これがAなんだな」と受け止め、そのAに日々少しずつでも近づいていくこと。
それを楽しみにできる人こそが、人生を豊かに歩みながら、さらなる成長を重ねて進んでいける豊かな道のりを歩めるのだと思います。
一般的な言葉で言うと「素直さ」がとても大切であり、「少しずつ正しくなっている」というアドバイスに対して、それを信じてもらえればもらえるほど良い循環が生まれ、結果として最短のルートを通って成長することができると信じています。
完璧主義になりすぎず、「今は良い方向に進んでいるのだな」と確認をしながら、日々過ごしていくことをお勧めします。
あなたの日常が、少しでも深く、芯のあるものになりますように。
立芯《旅する姿勢家》
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