心が亡くなると書いて「忙しい」という言葉があります。そしてその反対に「暇」という言葉もありますが、人間は面白いもので、忙しすぎると暇が欲しいと思い、その反対に暇すぎると忙しい方が良いと言う、そういった性質があります。
そこで一つ伝えたいのが、この「忙しい」という言葉の中には、非常に「満足感」があるという罠です。
満足感というのは、普段は良い意味で使ったりする言葉だとは思います。しかし、忙しさの中にその満足感が入ってくると、果たしてそれは本当に成果があるもので、意味があるものなのかというところを、一度疑ってみた方が良いと考えます。
ただただ「頑張った感」があり、時間が過ぎていき、本当に好きなことややりたいことができない。
しかし、日々忙しいことによって満足はしているという、なんだか謎のような状態になりかねません。
ここで大事なことは、自分自身の超個人的でわがままな時間を、ちゃんと毎日少しでもいいので取っているかということです。
この日々忙しいことによって何かを犠牲にしていたり、自分自身の時間を取っていないと、これが何年、何十年と経った時に「自分の人生とは何だったのだろう」と思うことが必ずやってきます。
また「忙しい」という言葉を言い訳として使ってしまう場合も多いです。
しかし、本当に自分を忙しくしているのは環境のせいなのか、それとも自分自身の意志によるものなのか、ということもしっかりと自覚することが必要です。
忙しいことがすべて良いことではありません。そして、その忙しさから抜け出すにしても、状況を改善するにしても、それは自分自身の心のありよう、そして身体のありようだということを、まずは知ってもらいたいです。
最後に、この「忙しい」という言葉は魔法の言葉です。
この言葉を使うことによって、あらゆるものの免罪符になる。その代わりに、時間が鬼のように早く過ぎ去るという副作用があります。
思わずこの言葉が口から出そうになった時、ふと一旦止めて深呼吸した上で、自身の心に問いかけてみてください。
本当にすべて、あらゆることにおいて優先して、この忙しい状況を受け入れなければならないのでしょうか。
そのことを日々考えながら、どうしても避けられない場合は仕方がありません。しかし、避けられる余白があるのであれば、その分、自分自身の時間に充てることをお勧めします。
あなたの日常が、少しでも深く、芯のあるものになりますように。
立芯《旅する姿勢家》
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