僕が毎日8,400日以上「立つ」ということを行っている一つの理由は、もともと日本人が持っていたと言われている日本古来の姿勢を、これによって呼び覚まし、それを身につけ、すべてにおいて使えるようになるためです。そのために、この立つということを継続しています。
これは死ぬまでやめるつもりのない、終わりのない趣味とも言えるものです。
そして現在では「事業」という形で行ってはいますが、この姿勢を自分一人のものにするだけではなく、健康的で豊かに生きたいという願望を持っている方々にそれをお伝えし、同じように立つということで、その境地を共に味わいながら生きていくということを行っています。
僕自身は武術由来のこの型で行ってはいますが、何も誰しもが武術を目指す必要はないと考えます。
なぜならば、どうしても「武術」という言葉でくくってしまうと、想像されるのは戦うことや守ることだからです。もちろん、生きていくためにそうした技術は備わっていればいるほど、何かあったときに役立つとは思います。
しかし、そのもっと手前のところで、身体の不具合であったり将来の健康的な不安であったり、そういったものをまずは解決する。それだけでも、十分に豊かな人生に近づいていくと考えるからです。
豊かな人生に姿勢が必要か?と言われると、絶対に必要と答えます。
そしてこれは、年を取った時にこそ強烈に望むようになる「健康そのもの」の話です。
実は、子供の頃からこの姿勢でいくこと自体が、一生、身体を快活に、身体を軽やかに動かしていくために必要なものだと強く推しています。
しかし、若い時にはエネルギーがあり余っており、体力もあり、身体も成長途上の段階では、それを失うということを知ってはいたとしても実感はなく、そこになかなか熱量を注ぎ込むというイメージは湧かない人が多いのではないかと思っています。
ただ、集中的にスポーツをしたり、何かの芸事などに取り組んだり、経営というものを若いうちからしていったりしているときに、その突っ走って進みながらも身体がどんどん疲弊していき、それをなんとかごまかし、その都度の対処としてのケアをしながら突き進んでいる姿を見ていると、やはり絶対的にこの過程は必要だと強く思います。
全日本人にこれを知ってもらえるとは思いません。しかし、僕の関わる周りで生きている方々で、それを望まれる方には、大きく門を開いてお伝えしていきたいと思っています。
どのみち健康という問題は小さな問題ではありません。国を挙げての課題であり、それを自分自身で解決する手段として、この「立つ」ということ、そこから得られる日本古来の姿勢を広めることは、ひいては世界平和というところにつながるものであると確信しています。
なので、もともと日本人が持っていたその想いであり、その記憶であり、その身体を呼び覚ましていくことを広げていきたいと思います。
そして、これは一人ではなかなか難しいということも自覚してきました。今までは学ぶ人に対してお伝えをしてきましたが、これからはそれ自体を学びながら教えるという人も募り、共に豊かに生きていくコミュニティを作りながら生きていけたらなと思います。
それが、立つことで古来の日本の姿勢を手に入れた僕の使命であると思うので、自身の手が届く範囲、そして教えてくれる人の範囲をもとに、これからも進めていこうと思います。
あなたの日常が、少しでも深く、芯のあるものになりますように。
立芯《旅する姿勢家》
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