世の中には「損と得」という言葉があります。
人は得をしたがる生き物ですが、それ以上に、損をすることを嫌います。得の喜びよりも、損の痛みの方が何倍も大きく感じる。これは人間の性質として、仕方のないことです。ただ、そこを気にしすぎて、こだわりすぎると、結局は得すら手に入らなくなる――これは、ちゃんと知っておいた方がいいことです。
たとえば、自分の商品を「買ってください、買ってください」と言い続けるだけの人。損をしないかもしれませんが、得もしません。目の前の1円すら失わない代わりに、人との縁も、信頼も、静かに目減りしていきます。損を恐れるあまり、何も動かさず、何も差し出さなかった人の手元には、最後に何も残らない。これが一番大きな損です。
その代わりに、相手に対して「先出し」をしてみてください。
何かを先に差し出す。価値を先に渡す。見返りを計算せずに出す。これを続けていると、いくつかに一つは、何かが返ってくる可能性が出てきます。全部返ってくるわけではありません。けれど、それでいいのです。
世の中では「ギブ」という言葉がよく使われます。ただ、「ギブをしすぎて何も返ってこなかったら損だ」――この発想は、はっきり捨てた方がいい。何かを差し出して、何も返ってこないのは、むしろ普通のことです。そしてそれは、決して損ではありません。
僕は、毎日一時間以上「立つ」という稽古を、8300日以上続けてきました。昔、ある人に言われたことがあります。「そんなことをやって、得があるんですか?」と。
得があるから立っているのではありません。損をしたくないから立っているのでもありません。ただ、立ちたいから立つ。これを22年、続けてきただけです。動機は、損得のどちら側にもありません。自分の身体がそれを望んでいるから、ただやる。それだけです。
そして、それを22年続けてきた結果として、今それが仕事になり、「立つ」という手段を通じて、人生がより深く、豊かになることを人に伝えられるようになりました。損得で測っていたら、絶対に辿り着かなかった場所です。損得を捨てた人間だけが、最後にその先に行けるというのは、こういうことなのだと思います。
損得勘定を、一度テーブルの外に置いてみてください。
そして、自分が本心からやりたいことは何か。それを思い出してみてください。もし、そのやりたいことを止めている理由が「損するかもしれない」という感情なのだとしたら――その感情だけは、そっと横に置いて、好きなことを好きなだけやる。損を恐れて動かない人生より、損を気にせず動き続ける人生の方が、何倍も豊かです。
損という概念を捨てたとき、人生は急に軽くなります。
あなたの日常が、少しでも深く、芯のあるものになりますように。
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