武術を始めるにあたり昔、解釈というものに大いに悩まされたことがあります。
僕も含めて多くの方が行ってしまっているものがあります。それは「この動き、この形、この型には何の意味があるのだろうか」ということを疑問に思い、聞き、その上で自分で解釈をしてしまうという内容です。
何もわからない自分にもかかわらず、その時の理解で何とか答えを導き出そうとして解釈してしまう。そのことは、できる人から見てしまえば「なぜその域で答えを出してしまうのか」と思うような内容になります。
人は答えを出してしまう生き物であるということは、頭では理解しています。
しかし、いにしえの技術や知恵を伝承することにおいて、今現時点での解釈を当てはめてしまうのは非常に危険な考え方です。これは警鐘を鳴らしてもいいほどのレベルだと感じています。
時代的に「黙ってこの形を真似ろ」というのは前時代的に感じますが、言葉を柔らかくしたとしても、それが大事な伝承方法であったということをここで伝えたいと思います。
今できなくて大丈夫、むしろ今できないことが当たり前です。その上で雰囲気を知り、「こんな感じかな」ということで正解に向かっていくことこそが、稽古そのものの本質です。
今すぐ答えを見つけないということはある意味「秘伝」でもあると思うので、しっかりと心に焼き付けておくようにしてください。型に余計な我を足さないことが一番の近道です。
好きなことを、一生。
今日の一立(ひとたち)が、その入口です。
立芯《旅する姿勢家》
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