人生には、誰もが「もうだめだ」「これ以上は進めない」と感じる時があります。

それはまるで、深い海の底に沈んでいくような感覚かもしれません。

多くの人がそれを「どん底」と呼び、絶望の淵にいると考えます。

しかし、わたしには「どん底」という概念がありません。なぜなら、どん底とは、ただその人の心がそう定義した場所に過ぎないからです。

どんなに深い場所でも、わたしたちの身体は常に、今ここにいます。

そして、その大地を足裏で感じ、まっすぐに立つ力は、いつでも、どこにいても、わたしたちの中に備わっています。

一日一立(いちにちひとたち)は、まさにその感覚を取り戻すためのものです。頭で考えている「どん底」という概念を手放し、ただ「立つ」というシンプルな行為に集中することで、心は静まり、本当に大切なものに気づくことができます。

「たゆまぬ一立(ひとたち)に、すべてが宿る」。

どんな状況に置かれても、たゆまず立ち続けることで、人生は必ず再生の光を見出します。

どん底など、存在しないのです。

あるのは、ただ、今、ここに立つあなただけです。

立芯|身体の土台をつくる姿勢家