僕自身が「立つ」ということをこんなにも深く、そしてシンプルに伝えている理由。
それは、これが大元であり、講座自体もその大元だけを主に伝えるものとして行っている、ということがあります。
木で例えるとわかりやすいかと思いますが、僕自身が伝えているものは、枝葉や花の先端の部分ではなく、大元である幹の部分です。ここが立つことによってのみ、育つものがあります。
では、根っこは何かというと、僕としては「個性」と考えています。これは生まれ持ったものであり、性格や体格、身体操作の性能など、人によって様々です。
しかし、幹の部分は誰でも育てることができます。そして逆に言うと、その幹の部分をちゃんと育てられている人は、この世の中をざっと見てもごくごくわずかしかいません。
これには理由があります。
なぜならば、この「幹」の育て方が何たるかを知っている人がまずいないこと、そして、仮に知っていたとしても、それを自身の身体で体現できている人がいないことが問題だからです。
世の中にある技術であったり、メソッドというものは、この「枝葉」の部分になります。
枝葉だからといって必要のないものではなく、この部分がなければ、最後に花が咲くことはありません。
しかし、その枝葉の部分だけをひたすらに実らせようと努力し、覚え、体現しようとしたとしても、肝心な幹が枯れ細って今にも折れそうなものであれば、大成することは難しいでしょう。
これは、どのジャンルでも言えることです。
これは学問であっても、スポーツであっても、武術であっても、社会のことであっても、宗教であっても、政治であっても、あらゆるすべての根源的な話になります。
幹がちゃんと育っていなければ、小手先の技術で何とかしようとしてしまい、たとえ仮にたまたまうまくいったとしても、それが長く続くことは難しいでしょう。
こと健康においても、全く同じことが言えます。
この身体がそもそもちゃんと立てていない状態で動くということは、何も基礎・基本ができていない人間がいきなり応用として動いていることと、全くの同義だからです。
現在の社会では、科学が発達し、あらゆる情報が手に入ります。
しかし、僕がその情報をくまなく調べ、研究したとしても、その大元の「幹」の部分をちゃんと体現し、それを正確に伝え、再現させているところは、今のところ見つかっていません。それぐらい貴重なものだと思います。
ただ、それを体現し、知っている方は僕以外にもいるとは思います。しかし、天才であればそれを自覚していることはなかなか難しく、武術という世界であれば、それを人に伝えるということはなおさら難しいでしょう。
なので、この「大和の姿勢講座」は、その大元のみを伝えるという一点において、唯一無二の場所だと自負しています。
まずは「幹を育てる」というこの発想、この概念が腑に落ちることによって、「立つ」ということがいかに大切か、そのことがより分かってくると思います。
あなたの日常が、少しでも深く、芯のあるものになりますように。
立芯《旅する姿勢家》
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