姿勢がずれている、と感じている方は意外と多いと思います。
そして、そのずれを何とか直そうと部分的に調整しても、ほとんどの場合、すぐに元に戻ってしまう。
こんな経験は、ある意味で通常のことになっている方が多いのではないでしょうか。
では、どうすれば「戻らないように」直せるのか。
今日は、その話をしたいと思います。
家の建築現場を、想像してみてください。
一番最初にやることは、必ずと言っていいほど土台を作ることです。
ここに一番時間をかけ、ここが完璧でなければ、そもそも上を組み立てる工程には入りません。
しかもその土台を作るときには、地盤の硬さや、どれだけのものを上に載せるかを、すべて先に調査した上で計画する。
それから初めて、土台の工事が始まります。
人間の身体も、全く同じです。
まずは今の状態を確認する。
そして、どんな状態であっても、土台である足のほう、しかも先端の足先のほうから組み立てていく。
これが、上のズレを戻す上で外せないポイントになります。
足元に数ミリのズレがあるだけでも、それは骨盤のズレにつながり、さらにその上の肩のズレへと波及します。
身体はバランスを取ろうとして、連鎖的にずれていく。これは当然の事実です。
ただ、足元のズレを「直す」「戻す」というのは、単に高さを揃えるとか、左右差を消すといった話とは別物です。
全体のバランスを見た上で、どの部分をどれだけ調整して土台を作っていくかという判断は、感覚的な要素が多くを占めます。
調整にあたっては、次の要素を鑑みる必要があります。
① 身体のねじりや、骨の大きさ
② 日常生活における動作の癖
③ 取り組んでいる競技
身体はそれぞれの目的に適応した状態になっているため、これらを総合的に判断した上での調整が不可欠です。
ただ言えるのは、どんな状態であったとしても、身体がずれている状態が最適である、ということはまずありません。
そのため、まずは土台から作り上げ、一番調子の良くなる身体を構築する。
その上で、その身体を使って、最小の力で最大の成果が上がるように動かしていく。
この流れが、最も自然な順序です。
僕が主宰する「大和の姿勢講座」では、レベル1から7まで段階ごとに積み上げていきます。
そして、一番最初に行うレベル1は、まさに「土台を作る」そのものに該当します。
何を行うにも、まずは土台。
そのことを、覚えておいてもらえたらと思います。
あなたの日常が、少しでも深く、芯のあるものになりますように。
立芯《旅する姿勢家》
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