歩くことは難しい
健康資産を話す上で、必ず質問される内容の中に「ウォーキングはどうでしょうか」というものがあります。
その時、まずは「どんな歩き方ですか」と聞くようにしています。
そして、おおよそ返ってくる答えとしては:
・大股で歩く
・手を大きく振って歩く
・速く歩く
というウォーキングのことを指すことが多々あります。
その歩き方に関して言えることは、「その3つとも違います」とお答えしています。
その一つひとつに対して何が違うかを説明すると、まず「小股で歩きましょう」という提案があります。
なぜかというと、大股で歩くと歩幅が広がります。
歩幅が広がると、どうしても最初にかかとから着地する歩き方になりますが、かかとからドンと着くような歩き方は、衝撃が足、そして膝や腰にもろに響きます。
その状態を何度も繰り返すことで、健康のためにウォーキングをしているにもかかわらず、身体を痛めてしまうことになります。
そのため、無理をせず普通に歩く、もしくはそれよりも少し狭い歩幅で丁寧に歩くことを推奨しています。
2つ目の「手を大きく振って歩く」についてですが、普通に歩く上で手を大きく振る必要はまずありません。
重心移動やバランスを取るために自然に動くことはあっても、それ以上に動かす(必要以上に大きく動かす)ということは、無駄な「頑張り」であり、歩行自体の邪魔になってしまいます。
エネルギーを消費するためにわざと疲れさせるという意味合いはあるかもしれませんが、それは身体に負荷をかけすぎです。
反動や遠心力を支えるために足腰へ余計な力がかかり、筋肉痛になったり、余計な筋肉がついたり、最悪の場合は痛めてしまう原因になります。
なので、手は自然に動く範囲で十分だといつも伝えています。
最後に「速く歩く」についてです。
これも大股で歩くのと同様で、速く歩こうとすると動作が雑になってしまいます。
かかとから強く着地したり、後ろ足のつま先で強く蹴り出したりすることになり、バランスを保つために身体に余計な負荷をかけ続けてしまいます。
たくさん歩けば歩くほど、そうした無駄な負荷によって身体を壊すことにつながりかねません。
ウォーキングの目的が「健康資産を高めるため」であれば:
・小股で歩く
・手は自然に振る
・ゆっくり歩く
これを実践することで、どこまでも疲れずに歩くことができ、日常でずっと使えるウォーキングが成立します。
「疲労感」や「やった感」を求めるのであれば他の歩き方でも構いませんが、健康につながる目的であれば、この歩き方しかないと考えています。
人生を豊かにするために、どこまでも歩いても疲れず、身体自体が循環するような歩き方を求めるのであれば、「大股で歩かない」「手を大きく振らない」「速く歩かない」を意識し、肚を使って歩く感覚を身につけてもらえたらと思っています。
ただ、肚を使って歩くことは難しく応用的な動作なので、まずは「肚を使って立つ」ことから始める必要があります。
それができて初めて正しいウォーキングにつながっていきますので、まずはご自身の身体が今どういう状態にあるのかを知ることから始めてみてください。
好きなことを、一生。
今日の一立(ひとたち)が、その入口です。
立芯|身体の土台をつくる姿勢家



