人生論

現在から年老いた自分を想定して行動する

すべての人類の確定事項として、決まっていることが一つあります。
それは100%死ぬこと、そしてそれまで老いること。
この運命から逃れられる術はなく、誰しもが平等に、公平に、確実に迎える未来です。

だからこそ、それを恐れたり不安に思ったりする時間は、とてももったいないと思います。

では、どのように時間を過ごすことが良いか。
一つの方法として、それを受け入れるという選択をすることをお勧めします。

僕自身は23歳の時からこれを受け入れました。
最初に考えたのは、「60代や70代になっても動ける身体を、今から身につけていきたい」ということでした。

そのため、筋トレの類はすべてやめました。
なぜならば、そもそも今ある筋力がない状態でも、身体をうまく動かせるようになりたかったからです。
負荷を与えて得たものをまず手放し、その状態でも力と対抗できるように進んでいこうと考えたのです。

ただ、最初の頃は苦労しました。
力を抜こうとしても力が入り、可動範囲を広くしようとしても筋肉の収縮が邪魔をして動けない。
「早くなくなってほしい」と嘆いた夜も、多々ありました。
それまで力むことを習慣化してきた身体操作にとって、「力まない」という感覚を手に入れるまでの移行期間は、かなりの時間を要しました。

しかし、同時並行でやるのではなく、「立つ」ことに主軸を置いて、力には一切頼らないという方向性で進み始めたことが、功を奏しました。

それにより、徐々に身体がつながっていく感覚を取り戻していくことができるようになりました。

最初から、将来なくなるであろうものに頼らない。
それがなくても、豊かに生きる。

この考え方は、運動だけに限らず、あらゆる分野でも役に立ってきました。
消防の世界であれ、事業を行う際であれ、同じことが言えます。
「無理をしない」「頑張らない」というのは、身体操作の根幹にも通ずるところです。

心の奥底では分かっているのに、その状態を無視して「今だけ」を生きていると、将来その未来が訪れたときに何もできない。
それは本末転倒です。

自立のためにも、未来を想定し、今から備えていくこと。
それが重要だと、僕は考えます。

ただ一つ、想定外だったことがあります。
そのような理由で「立つ」ことを継続し、日本古来の姿勢を手に入れた先に、それを伝える事業につながるなどとは、完全に想定外の出来事でした。

少なくない方からそれを求めていただけるこの時代に感謝しつつ、これからも共に歩んでいきたいと思います。

あなたの日常が、少しでも深く、芯のあるものになりますように。

立芯《旅する姿勢家》

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「一生モノの姿勢術」
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