身体の隅々まで意識を通し、全身を一筋の線として繋げる。

その繊細な感覚を言葉にするならば「糸電話の糸」の張りに非常によく似ています。

糸電話は、糸がだらりと緩んでいては声が届きません。

逆に、力任せに引っ張りすぎてピンと張りすぎても、振動はうまく伝わらずに消えてしまいます。

絶妙な「遊び」がありながらも、芯がスッと通っている状態。

この繊細な張りのバランスがあって初めて、音というエネルギーは向こう側へと伝わります。

これは楽器の弦も同じです。

美しく響くためには、張りすぎず緩すぎない、最適なテンションが必要不可欠です。

わたしたちの身体も、全く同じ原理で動いています。

筋肉をガチガチに固めてしまえばエネルギーは滞り、逆に力が抜けすぎて崩れてしまえば軸は機能しません。

身体を丁寧に繋げていく。

足の裏から頭頂まで、あるいは指の先まで、心地よい張りが全身を巡っている状態。

この「繋がった身体」を丁寧に作ることが、身体能力を解放する最大のコツです。

「一日一立」の中で、ご自身の身体が一本の美しい糸のように繋がっているか確かめてみてください。

その絶妙な張りが、あなたの動きに驚くほどの軽やかさと響きをもたらしてくれるはずです。

立芯|身体の土台をつくる姿勢家