日々受け取っている情報の多くは、実は外側からではなく、自身の「身体」から発せられています。

ところが、現代を生きる多くの人はその微細なサインを見ようとせず、あるいは感じ取ることができなくなっています。

これこそが、身体能力の停滞を招く大きな問題です。

情報の欠如は、そのまま危機の察知能力の低下に直結します。

たとえば「護身」という観点で街中を眺めてみてください。

歩きながらスマートフォンを注視し、イヤホンで耳を塞いでいる姿は、周囲への警戒心を完全に放棄している状態です。

それは、悪意を持つ者に対して「どうぞ襲ってください」と隙をさらけ出しているようなもの。

自らの感覚を遮断することは、自らを危険に晒すことと同義なのです。

身体が発するわずかな違和感や、空間の空気の変化。

そうした「生の情報」を読み取る感性は、生き抜くために最も重要な力です。

世界を五感で感じ、一瞬一瞬の変化に貪欲になってください。

「一日一立」の時間は、鈍ってしまった感性を研ぎ澄ますための修行でもあります。

スマートフォンをポケットにしまい、耳からイヤホンを外して、ただ真っ直ぐに立ってみる。

そこから流れ込んでくる膨大な世界の情報を、全身の肌で受け止める。

その豊かな感性こそが、あなた自身を護り、人生をより深く彩るための確かな武器になります。

立芯|身体の土台をつくる姿勢家