身体的自由

身体の中に渋滞を作らない

久々に身体感覚の話になります。

これは、5月の連休(ゴールデンウィーク)の車の渋滞のニュースを聞いて、身体の中も同じだなと思ったところから書いています。

人が何らかの力を相手や物に加えたいと思った時、そのぶつかる瞬間に自分の持っている力が100%伝わっているかというと、かなりの部分でそれが削がれている状態があります。

その感覚は、車の渋滞の始まりの感覚にすごく似ています。

最初の接触、つまり当たる瞬間に、人の中では3つのことが起こります。

ひとつは、恐怖や不安。

ふたつめは、自分の身体のバランスが崩れるという感覚。

そしてみっつめが、微弱なブレーキ反応です。

触れるときには、自分の中で必ず微弱なブレーキがかかっています。

これは自覚しているかどうかにかかわらず、基本的には誰にでも起こっている現象です。

なので、自分自身では100%の力で相手や物に対して伝えているつもりでも、実際にはほとんど半減していると言っても過言ではありません。

これは、パンチをして相手に当たった瞬間も同じ。

テニスや野球のように道具を持ってボールに当てる瞬間も同じ。

もちろん、包丁を持って料理をするときの切る動作の一つ一つにも、そのブレーキがかかってしまっています。

そのブレーキのために余計な力やエネルギーがかかり、疲れるにもかかわらず成果があまり出ないというところに直結していきます。

ではどうすればいいか。

結論はシンプルで、この渋滞が起きないように身体を動かす。

ただそれだけです。

ただ、このシンプルなことを体現することは、なかなか難しい。

なぜなら、無意識下でブレーキをかけているからです。

この「無意識下で」というところがミソで、ここを払拭しない限り、その身体感覚の先に進むことは難しい。

まずは知ること。

そして、それを行うための一つの心持ちとしては、「人としての感覚を捨てる」という言語化ができます。

何も獣になれと言っているわけではありません。

しかし、自分の中で知らず知らずのうちに加減していることや、制御している部分のリミッターを外さない限り、自分自身の本当の可能性を100%引き出すことはできません。

今現在の自分があるのは、自分が原因。

身体感覚で立つことであっても、この「立つ」ことを制御している一番根底の部分で、自分自身で渋滞を起こし、そこに自覚のないまま居続けると、常に渋滞の状態で人生を生きていくことになってしまいます。

それでは、なかなか軽やかな身体は手に入りません。

この感覚を手放せるような、安心できる土台を作る。

それが「立つ」という手段になりますが、それを行うことによって無駄な渋滞をなくし、いつも身体の中で軽やかに力が循環し、その中で滞りなく生きていく。

そういうことができるようになるのが、最高の状態です。

「死ぬ時が最高で最強」という言葉通りの人生を生きることができる、と僕は思います。

身体の中に渋滞を作らないきっかけは些細なことだとしても、それが何年、何十年と積み重ならないためにも、今この場から改善していくことをお勧めします。

あなたの日常が、少しでも深く、芯のあるものになりますように。

立芯《旅する姿勢家》

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