人によって「頑張る」という基準値は、まったく違います。
何かを一回やることを「頑張った」と呼ぶ人もいれば、百回やって初めて「頑張った」と言う人もいる。同じ口で「頑張ります」と言っていても、その基準値を合わせないまま話を進めれば、互いの努力量はまったく見えません。言葉だけが宙を飛んで、実態が噛み合わない。これは仕事でも、指導でも、夫婦でも、同じように起こります。
そして、大人になって社会に出てみると、「努力した」「頑張った」という事実は、思っていたほど評価されません。頑張っていなくても成果が出ればそれで通る世界です。逆に言えば、どれだけ頑張ろうと方向を間違えれば、成果はゼロのまま終わります。大事なのは努力量ではなく、方向性の方だということです。
ただし、方向性が合っていたとしても、基準値がズレたままでは指示は届きません。「もっと深く呼吸して」と言われても、その「深く」の基準が本人の中で浅ければ、結局浅いところで止まる。基準値が揃っている人同士の対話だけが、実際の身体に変化を起こしていきます。だから指導者としての僕は、まず基準を共有するところから始めます。
基準値が高い環境に身を置くのは、一つの手です。周りの水準に引き上げられて、自分の「当たり前」が自然に上がっていく。同時に、自分が今どの基準値で生きているのかを、周りと照らし合わせて冷静に把握することも必要です。井の中で満足していれば、そこから先には進めません。
けれど――ここからが本題です。
最終的に一番大切なのは、「自分自身がどう生きたいか」です。
他人が勝手に作った基準値に、振り回される必要はどこにもありません。世間が「これくらいやって当然」と言っても、それに合わせて消耗する義理はない。逆に、自分のやりたいことや好きなことが、どうしても叶わない状態が続いているのだとしたら――その時は一度、自分の基準値そのものを見直してみてください。
基準が低すぎて届かないのか。
基準が他人のものになっていて、自分の人生を生きていないのか。
どちらなのかが見えた瞬間、道は急にまっすぐになります。基準値は、他人から借りるものではなく、自分の生き方から逆算して、自分で引き直すものです。
あなたの日常が、少しでも深く、芯のあるものになりますように。
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