人生論

「問題がない」ということは、最高の状態である

何か不具合があったり異常な状態であるというのは、身体のサインであったり心のサインであったりもするので、とてもわかりやすい状態といえます。

そして、これは小さなことでも放っておくと、後々に大きな問題になりかねないものです。そのため、できるだけ早めに解決することが望まれることが多いです。

しかし「気づける」という点においては、そのような状態になった時には問題として捉えやすく、それを改善しようとする働きが、自然治癒力と同じように機能することも多いものです。

そんな中で「問題がない」という状態があります。

イメージとしては、必ずしも「積極的に良い状態」と言えるような感じではなかったとしても、マイナス方向の問題がないことで、ホッとしたり安心したりするような位置だと思われがちです。

しかし実は、問題がない状態というのはとても素晴らしいことです。なぜならば、歩いて前に進むときに何か重りのような「枷」がある状態を「問題がある状態」だと例えれば、問題がないという状態は、自分の身一つでどこまでも歩いていける状態だと言えるからです。

プラスマイナスゼロと考えると、日本的な考え方では「普通」と捉えがちですが、実は何も問題がないという時点で満点であり、幸福、そして成功とも言えるほどの最高の状態だと僕は考えます。

それより良い状態というものはおまけです。「そうなったらラッキー」ぐらいの感覚で考えるととても気楽になります。

まずは「問題のない状態」を目指すこと。そして、その状態になった時にまずは喜ぶことをお勧めします。これより上の、プラスである「良い状態」ばかりを常に目指していれば、この問題のない平穏な状態に対しても「まだまだこんなものではない」と、不平や不満が溜まってしまうからです。

幸福になるための一つのコツとして「ハードルを下げる」という考え方があります。僕はこれが好きで、そもそもハードルを下げて考えているというわけではないですが、「問題がないという状態」を喜ぶ感性は、もしない方がいれば、ぜひ育んだ方がいいと思う大切な感覚の一つです。

「よりもっと上を」という発想は、向上心とも思われがちですが、それは「飢餓の状態」を生み出すものと捉えると分かりやすいかと思います。

どれだけ健康になったとしても「まだまだ」、どれだけお金持ちになったとしても「まだまだ」、どれだけ精神的に悟ったとしても「まだまだ」。謙遜が好きな日本人的な発想では、この「まだまだ」ということが美徳とも捉えられがちですが、現状に満足するということは非常に大切な価値観になります。

なので、問題がない時点で「満点だ」「最高だ」と思えるような人生に設定をしてみてください。そうすると、もしかしたら今の状態ですでに最高かもしれません。

僕は、そういう考え方をお勧めしています。

あなたの日常が、少しでも深く、芯のあるものになりますように。

立芯《旅する姿勢家》

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