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あえてバランスを崩した姿勢を作る

良い姿勢とは、ピシッと微動だにしない姿勢を思い浮かべる人は多いのではないでしょうか。僕が伝える大和の姿勢とは、あえてバランスを崩した姿勢が良い姿勢だとお伝えしています。

それはおもちゃの独楽(コマ)のようなイメージです。止まっている状態では倒れてしまいますが、勢いよく回している間は芯が整ったまま、先端の1点のみで動き回り続けます。あの状態をこの身体で再現することを良しとします。

ロボットを見てみると少し分かりやすいのですが、本来は少しでもバランスが狂っていると、立つことすらできません。今はAIなどが発展して微調整を行っているからこそ、バランスが崩れても戻るようになり、「立ち、動き、走る」ということができるようになっています。

これは人間も全く同じで、この制御がなければ基本的には倒れてしまうバランスというのが、物体としてのこの身体(器)です。

一見すると「安定する」というのは良さそうに思えますが、安定を続けるためにも実際には常にバランスを取り続けていますし、その状態から急に崩れた時の立て直しには相当なエネルギーを使います。

そこで提案です。常に倒れること、バランスが崩れることを前提に作られた立ち方・姿勢であれば、崩れることがイレギュラーではなく、当たり前になります。

そして、崩れる力は重力によるものなので、その重力を利用して動き始めたり止まったりできれば、自分自身の力をそこまで使わなくても動くことが可能になります。そのために、最初から「あえてバランスを崩している姿勢」を作るようにしています。

もうちょっと具体的に言うと、少しゆらゆら揺れているような状態です。参考となるのは、立ったばかりの赤ちゃんがグラグラしているあの感じ。成人の僕たちもそれを見習って、あの感覚でバランスを保ちながら立ち続ける。そうすることで、先ほどお伝えしたことが大人でも可能になります。

「バランスを崩すことは悪いことだ」という固定概念にとらわれず、ゆらゆらとバランスを崩しながらも、実際に行いたいことを行い、成果を上げる。その理想的な姿を、僕はいつもお伝えしています。

ぜひ大和の姿勢の奥深さに気づいて、できれば立ち仲間になってください。

あなたの日常が、少しでも深く、芯のあるものになりますように。

立芯《旅する姿勢家》

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あえてバランスを崩した姿勢を作る