いい姿勢を身につけ、実際に使うには、まず一つ大切なことがあります。それは、今持っている能力に何かを足すのではなく、今ある能力をちゃんと使い切るということです。
まずはこのことが分かっていないと、「また新たなメソッドや技術なんだ」と思われるだけで、たくさんある手法のうちの一つになりかねません。
ですから、まずは今ここにあるこの身体を、まだ現実的にうまく使えていないという事実を受け入れるところから始めてみてください。
では、どこから始めればいいかというと、姿勢の一番の土台である「骨盤を立てる」ところから始めていくのが一番のおすすめになります。
ここを始めなければ上半身と下半身は分離したままであり、日本人の一番大事な概念である「肚」というものが、そもそも使えていない状況になるからです。
これを使った人生と使っていない人生では、判断の基準であったり、身体の「肚(はら)」であったり、生きるための活力、あるいは身体所作の不安。そういったものをすべて解決するものがこの「肚」となり、その大元が骨盤を立てるところから始まる日本古来の姿勢そのものになります。
立った状態でこの姿勢を取り、それを座った状態でも寝た状態でも、もちろん動いている状態でも失わないようにするためのものが「人生を生かすこの姿勢」になります。
ぜひ1章から4章までの考え方を理解し、今までの常識をもう一度疑った上で、しっかりと生かすようにしてください。
あなたの日常が、少しでも深く、芯のあるものになりますように。
立芯《旅する姿勢家》
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