武術でも経営でも、最も大切なのは「読みの深さ」です。

この“読み”が浅いと、稽古でも仕事でも、思わぬところで崩れます。

常に意識しているのは、見積もりは厳しく、実際は甘く、という姿勢です。

厳しく見積もるとは、現実を正確に見ようとする目を持つということ。

自分の力量、時間、体力、心の余白。

そのすべてを冷静に見極め、過信しないことです。

一方で、実際の行動に移したら、少し甘く、柔らかく進めるのがいい。

人にも自分にも、少し余白を残しておく。

その余白が、呼吸や柔軟さを生むのです。

武術の稽古でも、相手の動きを読みすぎず、かといって油断もせず。

張り詰めた意識と、ゆるやかな感覚の両立が大切です。

それが、崩れない構えをつくります。

見積もりを厳しくするのは、自分への誠実さ。

実際を甘くするのは、相手への思いやり。

この両方を持てたとき、仕事も稽古も、不思議とすべてが滑らかに流れ始めます。

立つ姿勢も同じです。

構えは正確に、呼吸は柔らかく。

この感覚が、人生のすべてに通じていくのです。

立芯|身体の土台をつくる姿勢家