立つことを8500日もしていると、人が「立つ」ということが否が応でも理解できてきます。

どうやったら楽に立てるのか、どうやったら楽に歩けるのか、どうやったら楽に座れるのか、どうやったら楽に眠れるのか。

そしてどうやったら楽にスポーツができるのか、どうやったら楽に人を施術ができるのか、どうやれば人を楽に介護できるのか。

どうすればうまくできるのか、どうすれば強くできるのか、どうすれば速くできるのかというものはたくさんあります。
しかし、そのどれもが「どうやったら楽にできるか」ということを追求しているところは少ないのではないでしょうか。

そして、この「楽」というものはとても大事なところですが、サボることとはイコールではありません。
常々言っていることは、「楽は正義」です。

疲れないということは無駄なエネルギー消費をしないということであり、その状態でも同じことができたり、より大きなエネルギーを使うことができるようになるのが、武術の深いところです。

時々 YouTube などに出てくる「達人」と呼ばれる方々は、その立ち振る舞いであったり、姿勢であったり、身体そのものの使い方がやはり違うことが多いです。

どんな言葉やどんな技術を学んだとしても、そうなれることはなかなかに難しいと考えます。
なぜならば、技術よりももっと前の「土台」の部分を身につけていないからです。

そして、その土台の部分を向上させるというものが、そもそも世に出回っていません。

もしそれが存在していたとしても、そこに深く入り込まなければ学ぶことができない。
もしくは、いわゆる「天才」と呼ばれる、生まれ持っての独特の感覚によってその技術を実践している場合も多く、そうなると学ぶ者にとっては不可解この上ありません。

そして人生の時間は有限です。
そのやり方があったとして、1回で身につけられればそんなにいいことはありません。

しかし、それが1年、5年、10年、20年、30年かかって、それでも身につくかどうかというのが達人であったり職人の世界観であったりします。

それでは遅すぎるし、もしそもそもの土台を作るもの自体が間違っていたとしたら、目も当てられません。

そんな思いがずっとあったので、まずはその土台を完成させるべく2年という時間をいただき、その代わりにその土台の大元の概念、そして体現を作る講座を作成しました。

そこには各ジャンルの技術体系を載せていないからこそ、この短い期間でその大元の本質を掴んでもらうことが可能となっています。

特に身体のプロと呼ばれる方々、治療家の方であったり、スポーツトレーナーの方であったり、介護業界の方であったり、そういった方々が技術を学ぶ場所は無数にあります。

しかし、その土台の部分、「身体の何たるか」というところにはなかなか行き着く機会が少ないと感じています。
そして、そういった方々からよく相談を受けることが多いので、ぜひ身体を扱うプロの方々には、その土台である大和の姿勢を知ってもらいたいと思っています。

これを知ることにより、まずはご自身の身体がどの方向性で行けば一生使えるようになるのか、そしてクライアントさんの身体をどの角度から見ればどう改善しているのかが見える目を養ってもらえる、そういったものになります。

身体の答えは身体にしかありません。

誰から学ぶにしろ、身体を理解し、体現している人から学ぶことをお勧めします。

好きなことを、一生。
今日の一立(ひとたち)が、その入口です。

立芯|身体の土台をつくる姿勢家