人生論

スポーツと武術の継承の違い

スポーツと武術に長年関わる中である部分に大きな違いがあるなと気が付きました。

それは継承するという風土において、全く別の考え方によるものだということです。

スポーツは突き詰めれば、プロの世界があり、その中でも超一流と呼ばれる一握りの方々が活躍する領域とも言えるでしょう。

誰もがプロになれて、そこで活躍できるなんてことは難しいと誰でもわかる現実です。

勿論努力は必要です。

ですが普通の一般人がメジャーリーガーで活躍をしようと、ゼロから始めたとしてどれだけの人がそこに辿り着けるでしょうか。

親が優れているからといって子が必ずそうなるとも限りません。ある意味残酷な世界ともいえるでしょう。

その点武術はまた違った視点で見ることができます。

それは生まれ持った才能があろうとなかろうと、代々技術を継承し繋いできたという実績があります。

全ての武術がとは主語が大き過ぎますが、どんな人物だとしても次世代に繋ぐための継承方法が存在します。

ある意味、誰でもそれが再現可能だということとにも言い換えられます。

この思想にはどれだけの人に希望が与えられるか計り知れません。

昨今親ガチャという言葉などもありますが、生まれや環境や才能に左右されず『なりたいと思ったらなれる』これは夢のある話だと思います。

可能性ということだけで考えればスポーツも武術もどちらにも分があります。

しかし継承方法がしっかりと存在し、それを受け継いでいる人がいる限り僕個人としては武術の方が素晴らしい技術を誰でも受け継げるということにおいて軍配が上がるのではないでしょうか。

どちらが良し悪しという話ではありません。そういう性質があるということを言いたかったに過ぎません。

武術の中身はこの身体を如何に活用するかというものです。そこには健康やスポーツに存分に活かせる身体操作も存在します。

誰にでも再現性があるということは、それが今生で体験できるということです。

ぜひ一度だけでも武術の一端に触れてもらいたいと思います。

立芯《旅する姿勢家》

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