もし、姿勢の正解はどこにあるのだろうと探しているのなら、それはとてもシンプルな場所にあります。

姿勢の正解は、本来、一つしかないのです。

それは、重力に対して最も抵抗がなく、最も効率よく生命力を巡らせる「一本の軸」を見つけることです。

その軸こそが、「立つ」稽古で探し続ける、揺るぎない中心です。

しかし、その一本の軸を土台として、実際に身体を動かす「身体操作」の世界は、まるでアートのように自由で奥深いものです。

軸が定まった後、人はどのように歩くのか。どのように物を持ち、どのように他者と関わるのか。

そこには、その人ならではの個性や、その時の感情の流れが表現されます。

身体操作は、技術であると同時に、生き様を表現する芸術なのです。

真の強さを持つ武術家は、皆、姿勢の軸は一つです。けれど、その後の動きは、流れる水のように、しなやかに変化します。

軸というキャンバスの上で、どのような色を使い、どのような線を描くのか。それは自由な世界です。

姿勢の正解で土台を作り、身体操作で人生というアートを表現する。

この二つの世界のバランスこそが、生き方の再生を深めていくのではないでしょうか。

立芯|身体の土台をつくる姿勢家